1983
1980年代、渋谷公園通りは流行の先端を歩く若者が集う場所でした。普段は他の街で働く女性が休日渋谷の街を訪れることも多くなり、少しずつ渋谷が若者の街へと姿を変えていきます。ちなみにこの「公園通り」という地名は1973年にPARCOが誕生し、キャッチコピーに「公園通り」が使われたことがきっかけだそう。
1983年、流行の真ん中には女子大生ファッションが。雑誌『JJ』の人気を追うように1982年には小学館から『Cancam』が創刊。この頃流行していた、サイドを外巻きにする「聖子ちゃんカット」でおしゃれを楽しむ女性が増えました。
1983年には、ロンドンやニューヨークで発生したパンクロック以降の流れを受け継いだファッションのこと。黒革やボンテージ・パンツなど時代への抵抗を示すファッションは、まさに「ニューウェーブ(新しい波)」の象徴でした。音楽的要素が加わったファッションは当時の若者の目に新鮮に映ったことでしょう。