1997

1997年には渋谷の女子高生スタイルが加速。渋谷のドラッグストアブランドで作る、弓のような「美眉」に、超ミニスカート。一方、真っ白なルーズソックスの流行は陰りを見せ始め、少しずつ紺色のソックスに履き替える女子も出てきました。

沢田卓矢氏が1993年に大阪の東心斎橋にオープンさせた「卓矢エンジェル」。着物や和柄のデザインをコンセプトとしており、爆発的な人気を誇りました。卓矢エンジェルは1998年に東京に進出。卓矢エンジェルの洋服を着る若者は「エンジェラー」と呼ばれました。

1997年になると和柄ブームがやってきます。和柄の洋服だけでなく古着と和柄をミックスさせた新感覚のファッションも。それまで着物は「古いもの」という認識が強かったのですが、時代が進んで「部分的に取り入れる新しいもの」という新しい地位を獲得しました。

1997年にはコギャル世代が大人になり、流行に流されず保守的な価値観を持つ「コンサバ女子」が生まれました。知的で上品な雰囲気を持ちながらもギャルの要素が入ったブランドが大人気に。ファッションへの価値観も少しずつ変化していきました。

1997年、すでに「可愛い」ものは肯定され、女子高生は奇抜なデザインや変わったモチーフの小物を集めるようになります。キティちゃんやドラえもんなどのキャラクターも女子高生に認められ、少しずつファッション的アイテムと融合していきました。

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