2000-2009
2000年代以降のストリートファッションは、70年代の団塊世代、80年代の新人類世代、90年代の団塊ジュニア世代など、世代を超えて支持されました。20代後半となった団塊ジュニア世代は「ちょっと贅沢なもの」に惹かれ、消費をリードしていきます。そんな中生まれたのが「上質なフツー」というワード。普通であることがステータスとされ、少しずつ80年代前半生まれの若者が台頭していきます。
GAPやユニクロが都市に進出し、安い値段でちょうど良い流行が手に入るようになりました。徹底的におしゃれにこだわる価値観は、少しずつ「これで良いや」という力を抜いた価値観に変化。かつてギャルとして時代をリードしていた世代が大人になり、シンプルでユニセックスなファッションにギャルのテイストが加わった「らくちんカジュアル」が生まれます。
2000年代後半になると海外のモードなトレンドを取り入れる「ファッションセレブ系」が台頭。外資系のファストファッションブランドが次々と上陸し、服への意識や価格の概念が大きく変化しました。同時にファッション業界の中でも企業的責任(CSR)への関心が高まり、変化が訪れます。